No.2: 神林家殺人事件


嵐の晩、山奥の館で次々と人が殺されていく。あなたは真犯人を突き止められるか?


ジャンル: 推理系ADV
作者: 鳥籠様
プレイ時間:  1〜2時間
遊んだバージョン: ver1.06


内容

正統派の推理物アドベンチャーです。

事前に推理に必要な情報は全て与えられており、
ラストに犯人の名前を正しく答えられればTrue Endとなります。


───と、この説明も間違いではないのですが・・・。


この作品、実はとんでもない仕掛けがほどこされています。


用意周到に練られた極上の仕掛けです。
真実を知った瞬間に思わず「やられた!」と呻いてしまうことでしょう。
どうか最後の最後まで余すことなく全てを見届けて頂きたいと思います。


もちろんそれ以外の部分も、楽しめるように多くの工夫がされています。
有名な推理物に関連する台詞であったり、
可愛い先輩とのちょっとした掛け合いだったり、
後半の不信感と恐怖に追いつめられていく様など。

特に「かまいたちの夜」をプレイしたことがあればニヤリとさせられることでしょう。
全体を通して楽しみどころをしっかり押さえている、
手堅くかつヒネリの効いた推理物のゲームとなっています。

POINT: 基本的な進め方
  • ほぼ一本道です。特定の場所に行ってイベントを発生させることでゲームが進行します。
  • 先に進めなくなった場合は、会話をしたり怪しい物を調べたりしましょう。
  • 選択肢によっては即バッドエンド行きの場合もありますが、その時は事前にセーブを促すメッセージが出ます。
  • 邸内マップのスクリーンショットを取って、それを見ながら進めると楽です。

エンディング

エンド数は27個+隠しエンド1個です。


攻略


 


総括

良かった点
  ・End0の存在。
  ・状況を元に犯人を推理させる所。
  ・散りばめられた会話の内容。「かまいたちの夜」オマージュ。
  ・エンド数は多いもののセーブ誘導があるので何周もしなくてすむ。
  ・ダッシュ移動、メッセージスキップ、バックログ。

気になった点
  ・マップ移動と物を調べるのが面倒くさい。特に周回時。
  ・推理物では仕方がないが、導入部分は情報量が多くやや退屈する。
  ・夕食時はクリア後に「全員の話を聞く」コマンドが追加されてもいいかもしれない。
  ・登場人物の位置関係や時間に重要な意味があると思っていたがそうでもなかった。
  ・End0はともかくEnd27はもう少しヒントがあってもいい気がする。
   (いっそ残り全クリア後はパラメータを見えるようにするぐらいでも。)


仕掛けについては文句なく面白かったです!
一つだけ。折角の自由度のあるマップ方式にも関わらず、ほぼ一本道だったので、
もし次があるなら何かマップならではの面白い要素があればと期待します。



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